皆さんこんにちは。世界の街をテックテック・TechPackersのかなWです
今回はパキスタン・フンザに行ったら絶対見たい動物の紹介とその暮らしぶりについて紹介していきます!
パキスタン・フンザ地方において私が絶対見たいという動物は次の3つです!
ユキヒョウ
アイベックス
カササギ
今回のブログではこれらの生き物について、
その分類・分布・観測難易度・生態・かなWのワンポイントを軸にまとめていこうと思います。
どの生き物もとても面白い生態を持っていて、うまく環境に適応して生きています。
ぜひぜひ楽しんでみていってください!
また、もし行かれる際はガイドさんにお願いするなど積極的に探してみてください!
ではでは早速生き物たちを紹介!と言いたいところですが、、、
まずはフンザ地方がどんな場所なのかについて軽く紹介しようと思います。
(超マイナーな場所ですし(笑))
それではどうぞ!
1.パキスタン・フンザってどんなところ?
まずは今回紹介するパキスタンのフンザ地方について。
場所はこちら!
そもそもパキスタンという国🇵🇰自体知らない人が多いと思いますが、大体インドの上って思ってもらえれば大丈夫です。
そんなパキスタンの更に北側にはフンザと呼ばれる地域があります。
いわゆる「ヒマラヤ山脈」のある地域ですね
その光景がこちらになります!
じゃんっ
どうですか?透き通った空とゴツゴツした岩場の力強さのコントラストが何とも綺麗ですよね
実はこの写真は私が実際に行ってとったものです。
この景色を見た時はとても感動して息を飲みましたね。
(その様子についてはこちらにまとめられています。ぜひ一読してみてください〜!)
さて、写真を見てもらえると気がつくと思いますが、この地域は標高が2000メートル以上もあるTHE高山地域です。
冬場ですと平均気温が5度以下にもなり、とーーーーっても乾燥します。
私達が行った春の時期も雨や雪は全くなく、お肌は常時カサカサでした(笑)
ですが夏になると一変、一気に緑が繁茂します!
その様子がこちら
これはこれで何とも綺麗ですね〜
(実はかの有名なジブリ映画「風の谷のナウシカ」の舞台にもなっているとか)
さてさて、そんな季節による変化の激しい環境には一体どんな生き物たちが暮らしているのでしょうか?
ぜひぜひみていきましょう!!!
2.ユキヒョウの暮らす山
この地域で有名な動物といえばやっぱりユキヒョウです。
分類
ユキヒョウは哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される動物です。
分布
分布はおおよそここら辺となっています。
https://www.iucnredlist.org/species/22732/50664030 (2021/2/6)
モンゴルのアルタイ山脈、パキスタン北部やネパールのヒマラヤ山脈などを中心に生息してます。
観測難易度 難
ユキヒョウの個体数は2700〜3300等ほどであり国際慈善保護連合(IUCN)の出しているレッドリストでは危急(Vu)の絶滅危惧種に指定されています。
そのため野生個体を観測するのはとても難しいです。
実際に私が行ったトレッキングのガイドさんも滅多にみられないとおっしゃっていました。
それでも昔に比べれば数は回復していているので、運が良ければ見れるかもしれません。
ぜひぜひ以下の記事に紹介されているトレッキングに参加して野生のユキヒョウをあなた自身の目で見てみては?!
生態
ユキヒョウは体長100〜150cmほど、体重は大人のオスですと45〜55kg程になるこの地域では屈指の肉食動物です。
主にこの地域に生息するアイベックスなどを食べて生きています。
個人的に特に注目してほしいのは1メートル近くにもなると言われる長い尻尾です。
この長い尻尾を使って足場の悪い箇所を移動するときはこの尻尾でバランスをとったり、
座っているときには尻尾を体に巻いて寒さを凌ぐとか。
断崖絶壁が多く、冬場は極寒のフンザの環境によく適応していますね。
かなWのワンポイント
個人的にはう〜んなんともきれいな毛並みで美しい生き物だなあという感想。
ですが、この毛皮を目当てにかつては乱獲がひどく一時期はかなり数を減らしたそうです。
それでも熱心な保護活動や注目が集まったことによる観測データの増加で昔よりは絶滅の恐れは心配されていないみたいです。
色々と人との衝突が激しい生き物ではありますが、ぜひこれからも安定してみれる生き物であってほしいですね。
3.フンザの誇り・アイベックス
次に紹介するのはアイベックスです。
"File:Siberian ibex (Capra sibirica) 01.JPG" by Ksuryawanshi is licensed under CC BY-SA 4.0
分類
アイベックスは哺乳類鋼鯨偶蹄目ウシ科ヤギ属に属する動物です。
一般にアイベックスというとアルプス山脈に生息するアルプスアイベックス(Capra ibex)の方が有名ですが、
このヒマラヤの大地にもシベリアアイベックス(Capra sibirica)という同じ属に属する種が存在します。
分布
分布は次のようです。
https://www.iucnredlist.org/species/42398/22148720 (2021/2/6)
さっきのユキヒョウの分布域と広く被っていますね。
観測難易度 比較的 易
個体数は10万個体ほどと推定されており、この地域には一般的にみられる動物です。
私は不運にもトレッキングで見ることはできませんでしたが、先に紹介したトレッキングではほとんど見ることができるとガイドさんはおっしゃっていました。
私も見たかった。。。
生態
さてアイベックスの最もすごいところはその生息環境にあります。
以下の動画をご覧になってみてください。(特に5分20秒あたりから)
何ともすんごい絶壁の崖に暮らしているというところが伝わったでしょうか!
彼らは天敵の入ってこれない絶壁の崖を住処とすることで、厳しい生存競争を勝ち抜いてきた種なんですね。
見てるこっちがヒヤヒヤしてしまいますが、崖から滑り落ちてしまうことは実は稀です。
秘密はその蹄(ひづめ)にあります。
村田真哉さんのキリングバイツという漫画では次のように説明されています。
こんな風に特殊化した蹄によってほぼ垂直な崖でもしっかりと登っていくことができるんですね〜
うーんすごい!
(ちなみにキリングバイツという漫画は面白いのでぜひ)
かなWのワンポイント
さて、フンザ地域の動物たちを紹介する上で何と言ってもこの動物は外すことができません。
というのもその力強い姿から、このフンザ地域では象徴的な動物として人々に愛されている動物であるためです。
私の泊まったカリマバードの町中でも、こんな風に歴代の王様の写真と並べて飾られるほど!
他にもお土産になったりと、町の人たちにとても愛されている動物です。
生態的な特徴ばかりでなく、現地の文化とも密接に関わるとても面白い動物なんですね〜!
4.パンダ模様が特徴のカササギ
3月ごろフンザに行くと次のような特徴ある模様の鳥が見受けられると思います。
これはカササギです。
分類
カササギは鳥綱スズメ目カラス科に分類される鳥類です。
学名はPica picaというらしくピカピカ!って思いました(笑)
次の分類のところでも示しますが、欧州全域、中央アジア、アラビア半島南西部などとても広い地域で見られる鳥であり、
全部で11種の亜種に分けられます。
フンザにいるのはP.p.Bactrianaという種類で、北部パキスタンから中央アジアにかけて生息する亜種みたい。
分布
https://www.iucnredlist.org/species/103727048/112300389(2021/2/6)
分布はこんな感じ。
こんなに広い地域に存在していますが、渡りなどを行うわけではないみたいです。
とても成功した分類群なんですね!
観測難易度 易
季節にもよるかもしれませんが、フンザではとてもよく見られる一般的な鳥です。
私が行った時(3月)も何回も見ることができた動物で、最後の方はおっそこにいたか!みたいな感じで何だか親近感さえ感じました。
特徴的な白と黒の模様は野外で観察してる場合でもとても見つけやすかったですね
かなWのワンポイント
さて、実はこのカササギの特徴はその知能の高さにあります。
カササギはミラーテスト(鏡に映る自分の姿を自分であると認識できるかどうかのテスト)をクリアした最初の鳥であり、高度な社交性をもちます。
他個体をしっかりと識別し、儀礼的な行動も取るとか。
こうして群れで生活することで発達した知能の高さにより、こうした厳しい環境でも生息することができるようになったのかもしれませんね。
皆さんもフンザに行った時はぜひよくよく観察してみてください。
仲間同士で何かコミュニケーションをとっている姿も見られるかも?!
5.まとめ
さて、ここまで読んでいただきありがとうございました。
パキスタン・フンザ地方は生の大自然が剥き出しの厳しい環境でしたが、その中でもそれぞれの生き物が工夫をし、上手に生きていました。
なかなか行くのは難しいですが、もし行ってみた際はぜひ今回紹介した生き物たちを探してみてください。
こういう生き物がいるって知っているのと知らないのでは、トレッキングの楽しみ方もまた変わってくると思います。
私も実際にトレッキングに参加して、こんな厳しい環境で実際に暮らしている生き物がいるのだなあとしみじみ感じました。
この生き物紹介の記事は他にもあるのでぜひぜひ読んでみてください。
それではまた世界のどこかの街でお会いしましょう。
パキスタンのフンザ地方のブログはこちら!