実は臆病?!ピラニアの意外な一面とおすすめの水族館を紹介!

水族館

皆さんこんにちは。世界の街をテックテックTechPackersのかなWです

今回は水族館が大好きで、どんなところでも一周4時間は回る私が、カワスイこと川崎水族館で見られる

ピラニアについて徹底解説して行こうと思います!

本記事では、凶暴なイメージのピラニアの知られざる一面や、実際に見ることができる水族館まで、おもしろ情報満載!

また、最後には知ってると今すぐピラニアが見たくなる知っ得情報!もあるのでぜひぜひ読んでいってください!

  • 今回紹介することピラニアの基本情報
  • ピラニアを見ることができる水族館
  • かなWの知っ得ピラニア情報

それではっどうぞ〜!

恐怖の魚?!ピラニアの実態

ピラニアといえば・・・

怖い・・・人喰い・・・凶暴・・・

といった恐ろしい生き物というイメージが強くはありませんか。

ですが、実はピラニアは臆病な種が多いこと知られています。

えっあの鋭い歯を持ったピラニアが臆病ってどういうこと?!

ということで、今回はそんなピラニアの素顔を皆さんにお伝えしていこうと思います!

まずはピラニアの基本情報

ピラニア・ナッテリーの写真(カワスイにてかなWが撮影)

基本情報

  • 分類:カラシン目セルラサルムス科*
  • 学名:Serrasalminae + 属名 + 種名
  • 生態:大人しく臆病な性格が大部分
  • 分布:南アメリカのアマゾン川など
  • 体長:15 ~ 60 cm

*ピラニアの定義については、曖昧な部分がありますが、今回は特にセルラサルムス科 (serrasalmids) の肉食魚に限定して話を進めていきます。

ピラニアは主に南アメリカのアマゾン川やオリノコ川などに生息する肉食魚の総称です。

以下に一般にピラニアと呼ばれることの多い3種(ナッテリーは2分集団)の分布図をざっくりと示します。

それぞれ絵の背景色が左の地図における分布域を表します。

(Raick, 2020 をもとにかなWが作成)
正確な分布が知りたい方は、原著論文を当たることを推奨

南米に広く生息していることが分かりますね。

実はピラニアは、分類上"ピラニア"という名前がついた魚がいるわけではなく、その定義についてははっきりとしているわけではないみたい。

さて、そんなピラニアの特徴といえば、なんと言っても鋭い歯興奮状態における攻撃性

鋭い歯は折れてもすぐに生え変わることが知られ、

ピラニアの一種であるブラックピラニア(Serrasalmus rhombeus)では現存する硬骨魚において噛む力が最大であると言われています(Grubich, 2012)。

By Andrewself at English Wikipedia, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5962693

ピラニアの激しい捕食シーンとしてナショナルジオグラッフィックの記事では、このような動画も載せられていました。

さてさてこのような話ばかりしてると、ピラニアがとっても恐ろしい生き物のように思えてきますが、

先ほども触れた通り、実はピラニアは臆病な魚として知られています。

興奮状態でなければ、基本的には自分より大きな生き物を襲うことはほとんどなく、単独で行動するよりも群れでいることを好みます。

怖い顔して意外と臆病な性格がギャップ萌えだね〜

ピラニアが大人しい性格を理由づける意外な進化的経緯については、最後のピラニア知っ得豆知識でも触れるので、ぜひぜひ最後まで読んでね!

さて、そんな怖さとかわいさをあわせ持つ、ピラニアを実際に見るにはどの水族館に行くのが良いでしょうか?

ピラニアが見られる川崎水族館

ピラニアを見ることができる水族館はたくさん存在します。

今回はその中でも川崎水族館、通称カワスイを紹介しようと思います。

カワスイは淡水魚に展示を絞っているという特徴があり、同じアマゾン川に生息する様々な魚を見ることができます。

以下のレビュー記事も必見!

カワスイってこんな水族館!

カワスイにかなWが行った時のレビュー記事はこちら!

【水族館】新オープン!カワスイに生物オタクが行く(1)

展示も綺麗で雰囲気抜群です!

カワスイのホームページより引用

他の水族館でもこれだけアマゾンの雰囲気を感じられるところは少ないね〜!

アマゾン川といえばピラルクが有名!

現地で実際に魚たちをみるということがなかなか難しい現状では、こうした雰囲気を感じることのできる展示はとても貴重だと思います!

ちなみにカワスイでは、ピラニアの展示は9階中央の南アメリカゾーンにて行われています。

カワスイの館内図(カワスイ フロアガイドより引用)

ピラニアが見てみたいという人、カワスイに行く予定のある人はじっくり観察してみてはいかがでしょうか〜!

※カワスイの混雑状況については、ホームページを参照して下さい

ピラニアが臆病な理由、知られざる進化的経緯とは?

最後に知ってると一層面白くなるピラニアの知っ得情報をご紹介しようと思います。

ピラニアが意外にも臆病な性格であるということを先ほどもお伝えしましたが、

実はピラニアの祖先は草食魚類でした。

参考に以下の系統樹 (WINEMILLER, 2014) を引用します。

(WINEMILLER, 2014を参考にかなWが作成
絵はかなWが描写・一部の種名はwikipediaを参考に日本語訳)

簡単にいうと、系統樹はそれぞれの種の血縁関係を表しており、左に行くほど古くに種が分かれたということになります。

この系統樹から、かつてピラニアは近縁種のパクーと同じ草食魚であり、

その一部が肉食化して現在のピラニアになったのではないかと考えられます。

また、草食から肉食へと食性と移す過渡期の化石としてメガピラニア(Megapiranha paranensis)という化石も見つかっており、歯の並び方が変化していく様子がわかるそうです。(Cione, 2009)

もともと草食動物だったピラニアの祖先が、肉食化して種が分かれたのが今のピラニアだったんだね!

これで臆病で控えめな性格も納得!

まとめ

さて、今回は怖い顔して意外と臆病なピラニアについて徹底解説しました!

ピラニアはもともと草食の魚で一部が肉食に特化することで現在の姿になりました。

他のアマゾンの魚たちと一緒にカワスイで見るのがおすすめです。

実際に見に行った際は、群れで泳ぐ姿や物陰に隠れがちな姿を観察してみてください!

それでは今回はここまで。

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参考文献 (2021/5/3 閲覧)

[1] Evolutionary Perspectives on Seed Consumption and Dispersal by Fishes, WINEMILLER, 2014

[2] 【動画】ピラニアだらけの川に肉を放るとこうなるhttps://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/032000009/index.html

[3] Mega-Bites: Extreme jaw forces of living and extinct piranhas (Serrasalmidae), Grubich, 2012

[4] Megapiranha paranensis, a New Genus and Species of Serrasalmidae (Characiformes, Teleostei) from the Upper Miocene of Argentinanhas Got Their Teeth, Cione, 2009

[5]Use of bioacoustics in species identification: Piranhas from genus Pygocentrus (Teleostei: Serrasalmidae) as a case study, Raick, 2020

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