【観賞魚の王様】古代魚アロワナを見るならカワスイが絶対おすすめな理由とは?

水族館

皆さんこんにちは。世界の街をテックテックTechPackersのかなWです

今回は全国津々浦々の水族館を巡っている私が、

川崎水族館、通称カワスイで見られる古代魚

アロワナについて徹底解析して行きます!

カワスイのアジアアロワナ(かなWが撮影)
  • 今回紹介することアロワナの基本情報
  • アロワナを見るならカワスイがおすすめな理由
  • かなWの知っ得アロワナ情報

それではっどうぞ〜!

※カワスイの混雑状況については、ホームページを参照して下さい

観賞魚の王様!アロワナ

皆さんはアロワナと聞いてどんなことを思い浮かべますか?

お金持ちな人が、どでかい家の、どでかい水槽で
ドヤ
!!!って飼っているようなイメージ(笑)

堂々と雄大に泳ぐその姿は、まさに観賞魚の王様ですよね!

今回は、そんなアロワナについて詳しくみていこうと思います!!!

まずはアロワナの基本情報から

基本情報

  • 分類:アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科の魚の総称
  • 学名:Osteoglossinae + 属名・種名
  • 生態:淡水性の肉食魚。寿命は10年ほどと長い。
  • 分布:東南アジア・オーストラリア・南米など
  • 体長:60〜100cmまで様々

ひとえにアロワナと言っても、その種類は様々です。

一般的にアロワナはアロワナ亜科(Osteoglossinae)に属する

2属5種の魚の総称です。

具体的には、

  • アジアアロワナ(Scleropages formosus)
  • スポッテッドバラムンディ(Scleropages leichardti)
  • ノーザンバラムンディ(Scleropages jardinii)
  • シルバーアロワナ(Osteoglossum bicirrhosum)
  • ブラックアロワナ(Osteoglossum ferreirai)

の5種類です!(Wikipedia 参照)

特に観賞魚として親しまれているのはアジアアロワナです。

彼らの生息地はインドネシア・タイ・ベトナムなど

アジアアロワナの生息地
IUCNをもとにかなWが作成
(2021/4/4 参照 https://www.iucnredlist.org/species/152320185/89797267)

寿命は長く、飼育環境下では平均的に10年ほど、最長で15年生きるということが知られています。

大きさは大人の個体で 60 cm ほど

そのため個人で飼うにはかなり大きな水槽が必要となり、そのメンテナンスも非常に大変です。

それでもその堂々とした姿と古代魚というかっこいい響きから飼いたくなってしまう!気持ちもわかりますねぇ

さて実はこのアジアアロワナ、

その雄大な姿と古代魚としての希少性から乱獲が行われ、現在ではIUCNの絶滅危惧種(EN)に指定されています。

またワシントン条約でも保護対象にされており、厳重に保護されているということが分かりますね

ワシントン条約(CITES)は
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」だよ!

取引が完全に禁止になっているわけではありませんが、正規輸入してくる個体は全て個体識別のためのチップの埋め込みが義務化されるなど、厳しく管理されているみたいです。

観賞魚として楽しむのも良いですが、せっかくなら野生でも生き残って欲しいものですねぇ

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アロワナが見られる水族館

アロワナが見られる水族館は多数あります。

ですが、いろいろなアロワナが見られる水族館は多くありません。

今回紹介する川崎水族館ことカワスイでは、先ほど紹介したアロワナたちのうち3種類を見ることができます。

アジアアロワナ(紅龍と過背金龍)、ノーザンバラムンディシルバーアロワナです!

カワスイクルーに聞いてみよう!より)

(2020年に僕がいった時はナイルアロワナも飼われていましたが、死んでしまったとの口コミを見ました・・・悲しい)

これに加えて、アマゾンゾーンではピラルクも見ることができます。

ピラルク カワスイ にてかなWが撮影

実はピラルクもアロワナの仲間です。

ピラルクについてはこちら!

同じアロワナといえど、種それぞれ。

個性を比較しながら見るのはお互いの違いがよくわかり、とっても面白い!

ぜひカワスイに行って、古代魚の悠々とした泳ぎっぷりを見てみてはどうでしょうか?

カワスイの全体レビュー記事はこちらでも紹介されているのでぜひご覧ください!

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世界中に分布するアロワナ

最後にアロワナの知っ得情報としてアロワナの分布についての話をしようと思います。

アロワナの面白い点として、

オーストラリア(ノーザンバラムンディ・スポッテッドバラムンディ)からアジア(アジアアロワナ)、さらには南米(シルバーアロワナ・ブラックアロワナ)大陸まで、

幅広く生息しているという点が挙げられます。

ですがよくよく考えてみれば、アロワナは淡水魚。

すなわち海を渡ることはできません。

それなのにどうしてこんな風に世界中に分布を広げることができたのでしょうか?

今回はその謎について、分子系統の観点(Kumazawa, 2000)から簡単に解説しようと思います。

まずはアロワナ科の系統樹から!

アロワナ亜科の系統関係
(Kumazawa, 2000 をもとにかなWが作成)

(アジアアロワナ1、2となっているのは単にこの研究で2個体用いたということなのであまり気にしないでください)

それぞれの系統を持つアロワナが世界中、様々なところに分布しているということがわかると思います。

ちなみに先ほど出てきたピラルクもアロワナ科の魚で、今回紹介しているアロワナ亜科の魚たちと系統的に近いことが分かりますね。

さて、今回参考にした論文では世界中にアロワナが分布してる理由をなんとなんとこのように説明しています。

ゴンドワナ大陸が分かれていった過程で、分布が分かれた

簡単に4コマにするとこう!

アジアアロワナの分布の説明
アジアアロワナはインドに乗ってユーラシア大陸にやってきた!
(Kumazawa, 2000 をもとにかなWが作成)

かつて地球はパンゲアという一つの大陸でした。

それが、ジュラ紀中期(1億5700万年前-1億7800万年前)頃に二つの大陸、ゴンドワナ大陸ローレシア大陸に分かれます。

現在生きているアロワナ亜科はの二つの属は、主にそのうちのゴンドワナ大陸の集団に由来すると考えられています。

ゴンドワナ大陸は現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸オーストラリア大陸インドなどに分かれて行きますから、

オーストラリアに生息するノーザンバラムンディやスポテッドバラムンディ、

南アメリカに生息するシルバーアロワナやブラックアロワナの分化はこれで説明がつきます。

しかし、ユーラシア大陸はパンゲアが最初に分かれたもう傍であるローラシア大陸由来の大陸ですから、

アジアアロワナはどうしても説明がつきません

筆者らはこれについて分子系統解析から年代推定を行い、

なんと「アジアアロワナがインドに乗って東南アジアにやってきたのではないか」という仮説を打ち出しました。

うーん〜!話がなんともダイナミック!!!

この仮説は、大陸の移動やアロワナの分岐年代と化石記録、アロワナが淡水魚であることなど全ての条件を矛盾なくとりいれて、その起源と移動の歴史を説明できるものとして現在では受け入れらています。

インド大陸に乗っての数千万年の旅は、古代魚ならではでとても面白いですねぇ〜

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4. まとめ

はいっ今回はアロワナについて紹介しました!

アロワナは悠々と泳ぐ古代魚で、カワスイで展示されています。

アロワナ自体は1億年7千年以上も昔から存在し、アジアアロワナはインドに乗ってユーラシア大陸にやってきたとか!

ぜひカワスイに行った際は見てみて下さい!

他のブログでも生き物たちの知っ得な情報が満載ですので、ぜひ読んでみてください!

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カワスイがどんな水族館か知りたくなった方はこちら

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